まいくろ🍣きりみん

きりみんのマイクロブログです。ブログとTwitterの中間くらいの文章を書きます。

イラスト投稿プラットフォームとしてのpixiv、Twitter、そしてInstagramの比較

ぼくはイラストをよく描いていて、インターネット上にアップロードしているんだけど、ずっとpixivとTwitter両方にアップロードしていて、最近知り合いに勧められてInstagramにも投稿し始めたら、いろいろ違いがあって面白かったのでそれぞれの特徴とかを書いてみたいと思った。

pixiv

イラスト投稿といえばpixiv。個人サイトが下火になってTwitterが普及するまではpixivさえ見ればイラストをすべて追える一強時代だった。
ぼくはpixivはサービス開始直後から見る専アカウントを持っていて、2015年に「真面目にイラストの学習をして成長過程のログを残していこう」と決めてから基本的に描いたイラストをすべて投稿している。
その甲斐もあって一応300人くらいからフォローしてもらっている。

Twitter

Twitterはぼくが一番よく使っているSNSで、他の文章ツイートに混ぜる形で描いたイラストもアップしている。
今は主にきりみんちゃんの公式アカウント @kirimin_chanできりみんちゃんのイラストやVTuberのファンアートなどを投稿している。
きりみんちゃんのフォロワーは4月時点でだいたい1500人くらい。

Instagram

Instagramは昔は風景などを撮った写真をアップするのに使っていたけど、政治的な理由でTwitterシェア時にサムネイルが表示されなくなってから利用するのをやめて直接Twitterに写真なども投稿するようになって放置アカウントになっていた。
最近、仕事で仲良くなった外国人の絵師の人に「Instagramにイラストを投稿すると世界中の人に見てもらえていいよ」と教えてもらい、「そういう使い方もあるのか」と思いイラスト投稿アカウントとして再び使い始めた。
フォロワーはイラストを投稿し始めてから30人くらい増えて130人くらいだ。

各プラットフォームでのリアクションの差

例1

たとえばこのイラスト、きりみんちゃんのイラストなので1次創作だ。

一週間ほど前に投稿して、Twitterでは12RT, 70いいねとなっている。
Twitterでは投稿すると比較的すぐにリアクションが付くし、セルフRTなども出来るので何度かTLに流して結構みてもらえる。
ただし、一度流れた投稿はセルフRTなどでアピールしない限り基本的にほとんど目に入らないため、コンテンツとして長期的に積み上げてみて貰うことはむずかしいという難点がある。

一方pixivでは34ブックマークとなっている。
pixivでは基本的にすぐにはリアクションが付かず、数日かけてじわじわとブックマーク数など増えていき、その後も断続的に閲覧されている感じがある。

www.instagram.com Instagramでは14いいね。 特徴としては、いいねしてくれる人の多くがフォロワーではないということ。
そして投稿から数秒でいいねが複数付く。
そもそも現状イラストファンとしてのフォロワーがほとんどいないので、タグ経由で見てくれている人がほとんどで多くが外国人というのも面白い。

例2

こちらは小山内めいちゃんというVTuberのファンアートを描いたイラスト。

Twitterでは13RT, 53いいねとなっている。 Twitterでファンアートを描くと本人がリアクションしてくれたりすることがあるのがとてもうれしい。

こちらはpixivでは14ブックマークとリアクションはやや薄め。

そしてInstagramでは24いいねがついている。

www.instagram.com

このケースではpixivのブックマーク数よりもInstagramのいいね数の方が多くなっている。

考察

Twitterがイラスト投稿プラットフォームとして主流になっているのはイラスト好きの人なら感じていることだと思う。
絵師さんによってはTwitterにしか投稿していなかったり、pixivは「Twitter投稿まとめ」というタイトルで30枚くらいのイラストをまとめて投稿していたりすることも最近は多い。
ファン側としては追いかけるのが大変なので毎回pixivにも投稿してほしいという気持ちがあるけど、描き手としてはTwitterの方がリアクションが付きやすく広まりやすいので投稿したくなるという気持ちもよく分かる。

pixivはUIがTwitter以前のSNSのままなので、あまり気軽にリアクションを付けやすい構造になっていないと感じる。(最近はブックマークといいねを統合しようとしていて、♡マークワンクリックでブクマ出来るようにして以前よりは気軽になった)
閲覧側のユーザー視点でも、pixivの場合はまずサムネ一覧が表示され、ページ遷移して拡大するという動作が必要なんだけど、現代人にとってはもはやその動作はわりと面倒臭さがあって、サムネだけを流し見して満足してしまうことが多い。リアクションのハードルもやや高く、フォローしてる絵師の人は毎回ブクマや評価をするのではなく見て満足してしまいがち。
pixivもTwitterのようなタイムライン形式のUIになって、スクロールしながら次々にいいねしていけるようになったらいいのになぁとよく思う。

InstagramはまさにそういうUIになっていて、タイムラインをスクロールしながらダブルタップで瞬時にいいねすることが出来る。
ユーザーページにいけばタイル状にサムネ表示されるし、画像投稿SNSという性質上Twitterのようなノイズも混じらないためログをさかのぼるのも比較的容易だ。
そしてInstagramにはタグと大量につけるという文化があるが、これも面白くて辞書登録して毎回雑に大量のタグを付けて投稿すると全然知らない世界中の人がいいねをしてくれたりフォローしてくれたりする。
まだInstagramのイラスト投稿運用を始めたばかりなのにこれだけリアクションがつくということは、おそらく続けていってフォロワーが増えれば一番リアクションが付くプラットフォームになりそうな気がしている。

まとめ

このエントリはただの長文つぶやきのようなものなんだけど、何が言いたいかというとInstagramはイラスト投稿プラットフォームとしても面白いということ。
あまり過激なイラストを上げるのには不適切だとは思うけど、絵師の人はInstagramにもイラストを投稿する運用をしてみると世界が広がるかもしれない。

大きな会社でのSlackのtimesチャンネルたのしい

note.mu

このエントリを読んだ。
感じる課題や気をつけたいことなど、全体的に頷くところが多く面白い内容だった。

自分も今の職場でtimesチャンネルをやっていて、かなり楽しんでいるのでそのお気持ちを書き残して置こうと思う。

大きい会社でのtimesチャンネル

今働いている職場は大きな組織だ。Slackはグループ全体で一つのものが運用されている。
ものすごい人数がいるし、チャンネルの数も数百とか数千とかそういう感じだ。
timesに限らず業務上関係ありそうなチャンネルだけでも数十以上あり、とてもじゃないが全てを追うのは無理という状態。

もちろんtimes的な個人チャンネルも人の数だけあり(timesをやっていない人ももちろんたくさんいるが)、いろいろなtimesでいろいろな会話がされている。

出会いの場としてのtimes

自分は今までの組織ではあまりtimesチャンネルを活用できたことがなかった(何を書けばいいのか分からなかった)んだけど、今の現場ではかなりtimesを楽しんでいる。
自分のtimesにも色々な人が入ってくれているし、他の人のtimesも結構覗いて書き込んだりしている。

冒頭のエントリでは以下のように書かれている。

具体的に避ける事を考えると、Slackというアプリの性質上、感覚的にtimesアクティブユーザが30~50人を超えた辺りから把握が難しくなり、100を超えた時点ではもうtimes文化自体を卒業、あるいは廃止にした上で、全社や部署、チーム単位でのカジュアルなチャンネル等に移行していく必要があると考えている。それによって、心理的なハードルこそ上がるもののtimesで発生する井戸端会議のデメリットよりは幾分かマシになるだろう。

しかし、自分は今の現場で大きな組織ならではのtimesのメリットを感じている。
具体的には、社内の全然関わりのない部署のいろいろな人とコミュニケーションを取る場として便利なのだ。
自分は今の現場でtimesがきっかけで仲良く(?)なった人が何人もいる。
勤怠チャンネルなどで自分の名前を見かけた”自分のことをインターネットで知っている人”がtimesチャンネルを検索してJoinしてくれたりするのだ。
それで新卒やインターンの人と仲良くなったり、全然別の部門で仕事をしている人と仲良くなったりした。
面白いのは、timesではおなじみだけどまだ顔を合わせたことがない人というのが結構いたりすることで、「ランチ行きましょう!」みたいな”オフ会”が開催されたりする。
他人のtimesつながりで交友関係がゆるく広がったりもしている。

これはもう完全にインターネットである。いや、元々インターネットなのだが、もはや一つのクローズドなTwitterである。

タバコ部屋問題について

これに関しては同意するところが大きく、全員が見ているわけではないチャンネルで意思決定をしたり仕事の話を進めるなというのは完全に同意である。
しかし、今の現場ではあまりそういう事が発生している印象はなくて、おそらく文化として観測範囲に限って言えばtimesにはTwitter的などうでもいいことを書くというタイプの人が多いこと、timesにいろいろな部署の人がいすぎて逆に仕事の話にならないというような事がある気がする。

組織の規模がでかくなると、別にtimesチャンネルがなくてもチャンネルが大量にあるので、あまり関係ない(関係者全員が見ているわけではない)チャンネルの誰かの発言からスレッドが生えて、そのスレッドないで延々と議論が進んで意思決定がされてしまうなどの不幸は多発するのである。(そして後から追うのはとてもつらい)
あと、"お願い"をやたらDMでしてくる人というのもいて、それはtimesよりもやめてほしい。

これはtimesに限らず、Slackのチャンネルを適切に選択しようという話なので、全社的にSlackリテラシーを上げてもらうしかない気がしている。

治安悪くなる問題について

これは素直に反省したい。
最近わりとtimesではしゃぎすぎであった。
もちろんtimesはオープンなチャンネルなので読まれて問題になるようなことは書かないが、どうしても愚痴っぽいことや社内の色々なことに対するツッコミっぽいことは書いてしまいがちである。
openな範囲での適度なガス抜きという側面もあるので一概にそれが悪いコミュニケーションだとは思わないが、やはり読んでネガティブな感情を抱く人がいるかもしれないようなこと書かないに越したことはないだろう。

まとめ

今の職場でのtimesチャンネルは正直ひとつの福利厚生といっていいほど楽しんでいる。
ぼくは閉塞感を感じる環境が苦手なので、同じ職場にいながらも新しい出会いがあったりいろいろな人とコミュニケーションが取れる場があるのはありがたい。

技術書典で「フリーランスを完全に理解できる本」と「きりみんちゃん公式ファンブック」を配布します。改めて内容紹介

いい加減しつこいと思われているかもしれませんが、来週4/14(日)に池袋サンシャインシティで開催される技術書オンリーイベント技術書典6にサークル参加します。
最後の宣伝エントリです。

techbookfest.org

フリーランスを完全に理解できる本

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概要

筆者が7年ほどフリーランスのエンジニアをやってきた経験を元に、フリーランスのエンジニアとして働く上での基礎知識や知見などを解説した本です。

最近はフリーのエンジニアも増えてきている印象がありますが、ネットなどでの言説を見ているとその実態はあまり理解されていない印象があり、また現場でも「フリーの人ってどういう契約なんですか?」と聞かれたりもします。

そこで、フリーランス(主に業務委託)の働き方や契約内容、単価の相場や税金や経費、確定申告などについて幅広く解説する一冊になっています。

対象読者

メインの対象読者はフリーランスという働き方に興味があるエンジニアの方です。
エンジニアがフリーランスになる上で知っておいた方がいい事が詳しく書かれています。

サブの対象読者としては、業務委託契約で副業をしている方や、(技術書典での売上など)雑所得があり確定申告を行う必要がある方、部下や同僚にフリーランスのエンジニアがいる方などにもオススメです。
フリーランスで働いている人がどのような契約になっているのかや、業務委託契約での具体的な単価(月収)水準や、経費や確定申告の基礎知識なども知ることが出来ます。
みんな大好き収入の話も具体的な数字を書いて公開しています。

ブログに書いた内容とは何が違うの?

フリーランスについてはブログでも何度か書いていますが、改めて最新の知見を踏まえて詳しく解説しているのに加え、ブログなどでは書いていない契約や経費や確定申告などについての詳しい解説もあります。
単価水準についてもいろいろなフリーランスエンジニアの方に聞いた情報などを参考に詳しく紹介しています。

https://i.gyazo.com/d9054b3b045beef2efc9ddec8ed2c80c.png

https://i.gyazo.com/7e34fc8fb2d3afda0650c40cd5e1934e.png

https://i.gyazo.com/2da83e66e190085d0b02732965e0cab2.png

きりみんちゃん公式ファンブック

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概要

バーチャル幼女プログラマーとしてVTuber活動をしているきりみんちゃんのフルカラー本です。
内容はきりみんちゃんの活動の紹介や裏話、ポエミーな文章やお写真集などです。
VTuberの公式同人誌としてどんな内容だったら喜んでもらえるか自分なりに考えて作りました。

フルカラーのイラスト本を作成するのは初めてなので、どのような仕上がりになるのかは自分でもドキドキなのですが、ぜひ紙の本として手にとってみて欲しいなと思っています。

gyazo.com

https://i.gyazo.com/278780bb25086ec12c44dc655581e43d.png

https://i.gyazo.com/a0cd9f94a3879236267ed38650c811cd.png

おしながき

gyazo.com

前払い取り置き

pixivi PAYを使った取り置きを行っています。
午後の遅い時間に来る予定の方や本を確実に手に入れたいという方はぜひご利用ください。

kirimin.hatenablog.com

ぜひチェックおねがいします! techbookfest.org

2年間愛用したBluetoothイヤホンh.ear in 2 WirelessをWI-1000Xに買い替えた

ぼくは2年前に買ったソニーのこの首掛け型のBluetoothイヤホンがたいへん気に入っていて、ほぼ毎日一日中首にかけたまま生活していた。
お気に入りポイントとしては、とにかく軽くて首にかけたままでも気にならない(実質持ち歩く必要がない)、特に黒だと目立たないので会議などにつけたまま参加してもあまり怒られたりしない、Bluetoothイヤホンというのが単純にとても便利という感じだった。

不満点としては充電がType-CではなくmicroUSBであることくらいだった。

こわれた

ところがさすがに2年使い続けてると最近はバッテリーがちょっとヘタってきたかなぁという気がしていたのですが、先日突然断線してしまい、片方の音が出にくくなってしまったので買い換えることにした。

次の選択肢

壊れたものの上記のイヤホンに特に不満がなかったので、ソニーの近いシリーズのものから次に買うイヤホンを選ぼうと思った。

www.sony.jp

いろいろと調べた結果、WI-1000Xという製品が一番よさそうだった。

これは2017年に発売されたモデルで、それほど新しい型ではないのですが、首掛けBluetoothイヤホンシリーズの中では最高級モデルっぽい感じ。
もっと新しいモデルはないのかなと思ったけど、Type-Cに対応している最新モデルは安価版しかないようで、あまり評価もよくないようだったので、どうせならよいものにしてみようと思いこちらの商品を選んだ。

レビュー

WI-1000Xの大きな特徴としてノイズキャンセリング機能とアンビエントサウンド(外音取り込み)機能が付いていることで、これはそれぞれかなり性能がよくて、ノイズキャンセリングは初めて使ったけど本当に雑音が聴こえなくなって感動した。
音質も(ぼくはそれほど音にこだわりがないのであんまり実感はしていないけど)かなり良いらしい。

装着感としてはh.ear inと比べると若干重量が増し、サイズも大きくなったのでそこはマイナスポイントだけど、相変わらず一日中首からかけっぱなしでも特に疲れたりすることもないので課題は感じていない。
重くなった分、首にあたる部分にクッション素材が付いたんだけど、これが良いかどうかはまだ判断できないところで、夏場になったらもしかしたらかえって蒸れやすく不快に感じるかもしれない。

バッテリーなども問題なく長持ちし、普通に良質な製品だ。

おきもち

3万近いイヤホンということで自分としてはかなり高級品を選んだけど、さすがに品質はよくとても満足している。

「Clean Architecture 達人に学ぶソフトウェアの構造と設計」を読んだ感想。誰のための設計か

Clean Architecture 達人に学ぶソフトウェアの構造と設計 (アスキードワンゴ)

Clean Architecture 達人に学ぶソフトウェアの構造と設計 (アスキードワンゴ)

読みました。個人の感想を書きます。
この本は「Clearn Architecture」というタイトルからは"例の"クリーンアーキテクチャの解説本なのかなという印象を受けるが、実際には"例の"クリーンアーキテクチャとはほとんど関係がないし、それどころかこの本に具体的な実装パターンや課題の解決方法などは出てこない。
この本に書かれているのは、「アーキテクチャとは何であって何ではないか」ということだ。

内容

この本の面白いところは、アーキテクチャについて語る本でありながら、一般的にアーキテクチャと呼ばれるものを基本的に批判していることだ。
この本では、一貫して早すぎるアーキテクチャの決定やオーバーエンジニアリングを否定している。(とぼくは思った)
アーキテクトの仕事はプロジェクトの開始時に最高に美しい設計を決めることではなく、常にその組織やプロダクトの状態に合わせて柔軟に変更出来る余地を残した設計を考え、状況に応じて改善を繰り返すことだ。そのためには使用する技術などの意思決定を出来るだけ遅らせることが大切で、結果としてデータアクセスやUIといった外部に依存する部分の実装の詳細を隠蔽し切り離すことを推奨している。

上記は「Clean Architecture 達人に学ぶソフトウェアの構造と設計」本文からの引用である。
この本に書かれている内容は、モダンでクールなアーキテクチャを構築するための秘密のテクニックではなく、長年ソフトウェア開発と戦ってきた著者によるアーキテクトの失敗や成功に関する知見だ。

なお、本書の半分くらいは設計原則の解説とプログラミングの世界の昔話なので読み飛ばしてもさほど問題はないと思う。

感じたこと

この本の内容は自分にとってなかなかタイムリーであった。
なぜなら、自分自身も「美しい最高のアーキテクチャ」を追い求めるという昨今の風潮や、実際のコストや生産性、柔軟性よりも特定のアーキテクチャの指針や設計原則を厳守することを重視した方針などに対して疑問を感じていたからである。

アーキテクチャ、設計というのは誰のために行うものなのか。
もちろん答えは一つではないと思う。しかし、「流行りに乗り遅れないため」や「最先端の思想を取り入れるため」に決めるものではないとは思う。
ぼくがMVPという設計に興味を持って色々な検証をしたり考えたパターンを公開したりしていたのは、そこに課題があったからで、どういうコードを組めばその課題が解決出来るかを考えていたからだ。

個人的には課題が特にないのであれば極力コードの構造はシンプルな方がよいと思っている。
MVPですら、特に必要がないと思えば無理して導入する必要はないと思う。
しかし一般的にMVPやMVVM、最近のAndroidでいえばAACやRxを導入することでコードをより扱いやすいものにすることが出来るので、多くのプロジェクトが取り入れているのだと思う。

なので、例えばdatabindingですらも、ぼくはシンプルにメリットが享受出来る範囲では使いたいと思うが、トリッキーなコードを書いてまで全ての処理をdatabindingに寄せたいとは思わない。RxJavaやRxBindingに関しても同じだ。

Fluxなどもそれが生産性や保守性、可読性や品質に寄与するのであれば価値があると思うし、状態やデータの扱いに特に大きな課題感を感じていないのであれば無理に導入する必要はないと思っている。

何が言いたいかというと、業務でのソフトウェア開発、アーキテクチャ、クラス設計、きれいなコード、すべては最終的にプロダクトの実現したいことを叶えるため、「こういうことがやりたい」という要件に対して「これだけ早く高品質に要件通りに作ることが出来ます」といえるようにするためにあるのだと思う。
なので、「コードを共通化したいから」「設計原則を守りたいから」という理由で要件に対してNOを突きつけるのはプロダクトを開発するソフトウェアエンジニアとしてはナンセンスだと思うし、誰のための設計なのか、ということを常に意識したいしして欲しいと思う。
(「要件により仕様やコードが複雑になりすぎて今後の開発の生産性や品質に悪影響があるのでその仕様は避けたい」というのはプロダクトのことを考えた思考だと思うし悪くないと思う)

VTuberがオワコンだという話題について思ったこと

VTuberがオワコン云々の話題をチラッとみて、思うところあったのでポエム。

「Vはゲーム配信ばかりで動画も面白くない→登録者数は多いけど再生数が少ない&内輪コメントばかり→業界としてもう厳しい」という感じの話だったけど、個人的にはそもそもVという括りで語ると無理があるかなと感じて、ヒカキンさん(見たことないけど)みたいに大人気芸人になりたい人もいれば、バーチャルアイドルを目指している人もいれば、生主みたいなコミュニケーションの延長としてやりたい人もいれば、創作活動の一環としてやりたい人もいる。で、それぞれ動機や目標が違う。

人気芸人になりたい個人や企業勢は動画の再生数伸びて有名人になってすごい儲けるのが目標だろうし(一般的なYouTuberと呼ばれる人々)、Vアイドルになりたい人は歌手やキャラクターIPとして動画サイトに限らず人気者になりたいのだろうしグッズ化や営業活動などで収益化する方向性な気がする。生主的な人はゆるく配信してそれで楽しんでるだろうし、創作活動の一環としてやりたい人は普通にブームとか関係なく動画を作り続けている。

で、ファン層もそれぞれ違って、芸人ファンは面白い事を求めるし、アイドルファンは可愛い事や存在してる事自体に価値を見出しているし、生主ファンはコミュニケーションすることを楽しんでいる。創作ファンはまあ同人イベントの参加者みたいなものでしょう。

最初の「Vがオワコン」という話についてはVTuberをYouTuberとして見すぎているというか芸人タイプにしか当てはまらない気がする。 単純に多様化しているのだと思うし、「伸びない」と悩んでいる企業や個人はそもそも何を目指しているのかを再定義した方がよいかもしれないと思った。

余談。企業Vが焼き畑し始めてるのは感じる。
あと個人Vは企業勢に比べて本当に厳しいみたいな話もあったけど、個人的には企業V(の演者)の方が立場として弱すぎると思うし同じくらいの人気が出た時に得られるものがあまりにも違いすぎるんじゃないかなって気がしている。

そのうち企業Vの間で人権運動みたいなムーブメントが起こったりしないのだろうか。

転職ドラフトに参加してみました&固定残業時間の話

転職ドラフトというイベントに参加しました。

job-draft.jp

転職ドラフトとは、ご存知かもしれませんがレジュメを登録すると企業側から年収提示付きのオファーが届くというエンジニア向けの転職イベントです。 ぼくが転職ドラフトに参加するのは第1回以来だったのですが、サービス内容に多くの改善が見られとても好印象でした。

例として、オファー画面で対象企業が裁量労働制や固定残業時間を採用しているか、年収にそれらを含むか、固定残業時間は何時間かといった情報が目立って見れるようになっていました。
これは素晴らしいことで、様々な会社の固定残業時間を知ることができます。

今回のイベントではありがたいことに、20代の平均提示年収額で1位だったようです。(当社調べ)

固定残業時間について思うところ

さて、今回オファーを頂いた会社はすべて固定残業時間を含む年収のオファーでした。
時間は30時間から50時間まで様々でしたが、45時間というのが多いようです。

この45時間の固定残業時間を含むという意味が世間的にあまり深く意識されていないような気がするので、ちょっと考えてみたいと思います。

まず、45時間という時間について考えます。
45*12ヶ月で540時間になりますね。 週休二日制の一ヶ月の平均的な業務時間はだいたい160時間です。
だいたい3.3ヶ月分の労働時間ということになります。

そして、時間外労働には割増賃金が発生します。
時間外労働は1.25倍です。

年収500万だとして、5,000,000 / 12 / 160 * 1.25 = 3255円の時給換算ができます。
これを540時間に掛けると175万となりました。

つまり、固定残業時間45時間を含む700万のオファーというのは、実質的にはだいたい500万超くらいのオファーだと考えることが出来ると思います。
もちろん残業を原則しなければいいという考え方もありますが、それならば固定残業時間を含まない700万の方が嬉しいでしょう。

何が言いたいかというと、日本のWeb業界の正社員の年収は考えられいるよりも安いのではということです。
だからどうだというわけではないですが、この事はもっと認知されてもいいのではないかなーと思いました。

あと、そう考えると、「正社員は福利厚生があるからフリーランスに比べて実質の年収は~」という論調は、あまり当たらないのではと考えることもできます。

ともあれ

転職ドラフトというサービス自体には上記のような問題をできるだけ表面化して誠実に労働者側に不利にならない転職環境を作ろうという意識が感じられて良いサービスだと思いました。

「エンジニアの知的生産術」よかった

読書ログです。

 

エンジニアの知的生産術を読んだ。

 

この本は「学習する」ということをテーマに扱った本だ。

ぼくは「学習する」ということを人生においてたいへんに重要だと考えている学習信者なのだが、一般的に大人になってから自分で何かを「学習する」というのはハードルが高いことである。

この本では学習する上での様々なハードルについて一つ一つノウハウを解説している。

 

そもそも「学ぶ」とはどのような事かという説明から始まり、やる気を出すためのタスク管理術、記憶が定着する仕組み、効率的な読書のテクニック、学習する対象をどうやって選ぶかといったところまで、かなり密度の濃い本だった。

 

それぞれの章はとても論理的に解説しており、納得感があった。

 

本のタイトルは「エンジニアの」となっているが、エンジニアに限らず興味深く読むことができる内容だと思う。

ただし、この本では様々な参考文献を引用しながら、かなり理屈っぽく物事を解説しているので、あまりそういう技術書的なテイストの本に免疫がない人には少し読むのがしんどいかもしれない。

 

しあわせチームけいかく

近況

半年くらい経って状況が一段落したら多分また経緯をまとめたエントリを書くと思うけど、とりあえずメモがてら現状を報告しておきます。

micro-kirimin.hatenablog.com

上のエントリから1ヶ月半が経った。
当時は仕事を辞めてしまった事への「やってしまった」感や、金銭的な不安、自分の能力への不安などから気持ちが強く落ち込んでいた。
また、上のエントリが想定以上に拡散されてしまったので、書いたことを後悔したりしていた。

この時期は昼間はぐったりしているのでずっと眠っていて、夜になると少し回復して絵を描いたりアニメを観たりして過ごしていた。
この頃一番の懸念事項だったのは技術所典の原稿であったが、「100円配布にして最低限のものをでっちあげる」と割り切って書き上げてしまうことで少し負担をへらす事が出来た。
また、10月からの仕事について知り合いから声をかけて貰い、直近の生活への絶望感が和らいだ事で少し心に余裕が生まれた。

9月の半ば頃にはだいぶ落ち込んだ気持ちも落ち着いてきて、毎日絵の練習をしたり、必要な事務作業をやったり、実家に帰ってのんびりしたりしていた。
10月までに働けるほど回復できるかは不安だったが、精神的に余裕が出てきて、わりと楽観的な気持ちがあった。

ところが9月の後半になるにつれて、徐々にまた体調と気持ちが安定しなくなってきた。
9月の終わりから10月の始めにかけては頭が働かずほとんど一日中寝込むような状態になってしまった。

そんな状態だったが、10月の2週目から某社で業務委託として週3で働き始めた。
体調のせいで頭が全く働かなくて仕事が出来なかったらどうしようかと不安でいっぱいだったが、働き始めるとなんとか仕事に集中する事が出来て少し安心した。
仕事内容はかなり難しく8時間フルに頭を回転させなければ進まないようなものだったが、かえって余計な事を考える暇がなくて楽という側面もあった。
しかしやはり仕事は疲れるので、週3日でも体力の限界という感じがあり、休日になると寝込んで動けなくなってしまう。

前のエントリを書いた8月から9月頃は、自分への自信のなさやエンジニア生活への疲れなど感情からくる体調不良という感じだったが、最近は気持ちの上では「もっとバリバリ働きたい」「早く体調を治して以前のように学習やアウトプットをしたい」と思うようになってきているのに、体調や気力がまったくついてこず一日中ベッドから動けないというような状態で、むしろ症状は悪化しているのではという気もしている。
食欲もあまりなく、生きてるだけで精一杯というような感じだ。
これらの症状は、この体調不良が単なる一時的な疲れや気分の落ち込みから発生した単純なものではなく、病気なのだと痛感させられる。

はたして病状が回復期に向かっているのか、いったいいつ頃になったら以前のように普通に様々な活動できるようになるのか、先が見えないのがつらい。
気持ちに身体がついてこないというのは本当につらいものなのだなと感じる日々である。