まいくろ🍣きりみん

きりみんさんのマイクロブログです。ブログとTwitterの中間くらいの文章を書きます。

みんな将来のこととかどう考えてるんだろう

進路調査のプリントを書かされてる中学生みたいなタイトルですが、実際内容もそんな感じです。

すごい技術者のイメージ

すごい技術者というのは、なんかあらゆるコンピューターサイエンスとソフトウェエンジニアリングに精通していたり、特定の界隈を牽引するような非常に高度な技術を持っていて専門家として名を馳せていたりするような人のことです。
名著と呼ばれるような技術書を書いていたり、CTOや技術顧問、アーキテクトとして所属する組織を成功に導いたり有名なOSSに大きな貢献をしたりしています。 そこまでではなくとも、世界トップレベルの企業でバリバリソフトウェアエンジニアとして技術的なチャレンジを続けているような人。

たとえば最近話題になったエントリで「技術的負債という概念の生みの親」として紹介された Ward Cunningham (ウォード・カニンガム)などはその簡単な経歴を読むだけでもひっくり返ってしまうほどすごいと思います。

t-wada.hatenablog.jp

彼は 1992 年にオブジェクト指向プログラミングの国際カンファレンス OOPSLA '92 の Experience Report でコードの初回リリースを負債に例えました("Shipping first time code is like going into debt")。

Ward Cunningham はソフトウェアの世界に多くの貢献を果たしてきました。Wiki の発明者であり、XP と TDD の父 Kent Beck の師匠のような存在であり、建築の世界の「パタン・ランゲージ」を Kent Beck と共にソフトウェアに輸入した人であり、「アジャイルソフトウェア開発宣言」の著者の1人でもあります(詳しくは書籍『パターン、Wiki、XP ~時を超えた創造の原則』や 君はWard Cunninghamを知っているか? 前篇、後篇 を読んでみてください)。

素晴らしいプロダクトに貢献するイメージ

これは高度なエンジニアリングに限らず、自分が「すごい!素晴らしい!」と思うプロダクトの開発に参加し、またどうすればもっとよく出来るかを全力で考え、プロダクトの成功のためにエンジニアとして多大な貢献をするような経験です。
たとえば自分がbilibili動画の初期開発メンバーなどであったとしたらどんなに誇らしいでしょうか。
自分にとってのそのようなプロダクトを見つけることもそこに参加することも色んな意味で簡単ではないですが、きっとそれは素晴らしい体験と名誉であるだろうと想像します。

すごいクリエイターのイメージ

これは組織に所属してというよりは、独立して自分自身の素晴らしいプロダクトやコンテンツを世に送り出すということです。
個人でいろいろなゲームやWebサービスを作って公開したり、それらをいつか成功させて有名になったりします。
プログラミングに限らずイラストや漫画、デザイン、動画など様々な分野でマルチに活動し、それによって生計を立てたりします。

何が一番やりたいのか

自分が上記のようなことの中で、結局のところ人生において何を一番成し遂げたいのか、未だに全然よくわからない。
まあ言ってしまえば全部なんだけど、漠然と「全部叶えたい!!!」って思っていても短い人生でそんなことは可能なんだろうか。

一方で、それぞれにはある程度関連性があり、どれかが達成出来れば他を達成するチャンスも高まるのでは?という気もしないでもない。 もしかしたらがむしゃらにやりたいことや面白いそうなことをやっていれば何か後悔のないような人生が送れるかもしれない。

これが大学生とか新人エンジニアならともかくあと1ヶ月で30になる人間の悩みである。
「いい年してそんな身の程知らずの夢見がちなことを考えているのか」と思う人もいるかもしれない。しかし自分は多分一生もっと理想に近づくことをあきらめられない。
特別になりたい。

ちなみに最近気づいたことは、上記のようなことを叶えるには自分の今の技術力はあまりにも未熟であるということである。
少し前まではある程度仕事に困らないくらいのスキルがあると思っていたけど、それはあくまでAndroidエンジニアとしてチームでプロダクトを開発する仕事をすることに最適化されたスキルだ。
もっといろんな面白そうな経験をするにはもっといろんな事が出来るようになる必要があると感じた。

特に成し遂げたいと思っていないこと

ちょっと話がそれるけど、ついでなので個人的にそれほど成し遂げたいと思っていないことも書いてみようと思う。

  • 海外(シリコンバレーなど)で働く
  • 超有名企業に所属する
  • (目的として)組織の幹部になる
  • (目的として)起業してIT社長になる

特に含みなどはない。

みんなは将来のこととかどう考えてるんだろう

同じようにソフトウェアエンジニアとして日々働いている同じくらいの世代のみんなは将来についてどう考えているんだろうか。
叶えたい夢とかあるんだろうか。
何を成し遂げたいのかちゃんと分かっていてそれにむけて邁進しているんだろうか。
エンジニアとして仕事を続けていければという感じなんだろうか。
家族が出来た人は家族が幸せであれば十分だと思うのだろうか。
なるようになるさ、どんな人生でも振り返れば充実しているさと思っているんだろうか。

人生がもう少しゆっくり進めばいいのにといつも思う。